冷蔵でもない、冷凍でもない第三の温度域があるのです。
0℃以下なのに凍らない世界、それが「氷温(R)」
水は何℃で凍るかご存じですか?水は0℃で凍り始めます。
ところが野菜や果物、魚や肉などの食品は水と違って0℃では凍りません。それは、食品はそれぞれ凍り始める温度が違うからです。
この0℃以下からそれぞれのものが凍り始める温度(氷結点)までの温度領域を氷温域と言います。
この氷温域を利用して食品の貯蔵や加工を行うことが氷温技術であり、この氷温域で貯蔵や加工された食品が氷温食品です。
細胞は、氷温下、すなわち0℃以下のストレスにさらされると、 食品素材である生体は凍るまいとする自己防御機構が働き、不凍物質を蓄えます。
この不凍物質に含まれる遊離アミノ酸類や糖類はうま味や甘み成分でもあり、 一年中で最も寒い大寒の旬(寒ざらし)の味覚・風味が再現されるのです。
最初から神戸ビーフとして生まれてくる牛はいません。
「但馬牛」の中でも、一定の品質基準を満たす「選りすぐり」だけが
「神戸ビーフ」の 称号を得るのです。
きめ細かく上品な甘みのある赤身が、脂肪の風味・香りと溶け合う
ハーモニー。
神戸ビーフのおいしさの秘密は、人肌で溶けるほど融点の低いサシ(脂肪分)が 筋肉の中に細かく入りこんだ状態(霜降り)です。
また、おいしさの決め手であるイノシン酸やオレイン酸が豊富であることも科学分析で明らかになっています。
イベリコ豚ベジョータの特徴といえば、芳醇な脂身です。
さらさらとしていて臭みがなく、とても食べやすいその秘密は餌にあります。
どんぐりの木や実など自然のものを食べて育つイベリコ豚の脂には、樫の実由来のオレイン酸を多く含むオリーブオイルと同じ成分のものが含まれています。
そのため、イベリコ豚の脂身は香りがよく、口当たりもさっぱりとしています。
イベリコ豚の等級は「ベジョータ」「セボ・デ・カンポ」「セボ」の3つに分けられています。
ベジョータとはスペイン語でどんぐりを意味します。
どんぐりや木の実などを餌に育つと言われるイベリコ豚ですが、純粋にそのような餌で育てられているのは、ベジョータだけなのです。
スペインのデエサという樫やどんぐりの木が生い茂る森林地帯で放牧され、屋外でたっぷりの日光を浴びながらどんぐりを捜して駆け回り、餌を探して土を掘り、よく動いて体重を増やしていきます。
その結果、規定体重やその他厳しい条件を満たした豚のみがベジョータとして認定されます。
肉質は他の等級のものと比べて赤身の味が濃く、脂身もより甘く感じることができ、唯一無二の味をお楽しみ頂けます。
・その他、松阪牛、近江牛、九州産黒毛和牛、榛名ポーク、長寿豚、宮崎県産はまゆうどり、四万十鶏などがあります。